ネットでの意見:高安秀樹先生(1)

ネットでの意見も重要と思い、ちょっと調べてみると下記が見つかった。

リニアコライダーは重要な実験ですが、今はその時期ではありません、物理学者の知恵はもっと他のことにも使えます」、とのこと。国の財政の余裕のないときにやるべきプロジェクトではない、ということらしい。推進派の人は、大きな経済効果があると言っているが、普通に考えればわかるが、大きな経済効果があるならばアメリカや欧州がぜひやりたい、というでしょう。それが言ってこない、ってことは少なくともどうしてもやりたいってほど魅力はない、と考えて差し支えないと思うよね。

d.hatena.ne.jp

ILCは欧州、米国がずっと昔から検討してきて結局断念したプロジェクトと聞きます。
ドイツなんか、テスト施設とみなせるXFEL施設の建設までやって、でも誘致しないと決めた。そこに、日本が手を挙げた。なんか、ダチョウ倶楽部のネタの「どうぞどうぞ」を思い出してしまう。以下、私の妄想です。

  • イギリス「なんで国際リニアコライダー作らないんだよ!!」
  • アメリカ「そんなこと言うんだったら自分で建設すればいいじゃないか。建設するんならちょっとは手伝ってやるよ」
  • イギリス「やだよ、なんで俺がお金のかかる施設、半分も費用を負担しなけりゃいけないんだよ!」
  • ドイツ「いいよいいよ、景気いいし我がドイツが半分費用負担して建設するよ。」
  • フランス「いやドイツが牛耳るのは嫌だ。ここはフランスがかなり費用負担するからフランス人も偉い役どころをよこせよ!」
  • イタリア「待て、イタリアは金がないがでも頑張ってGDPに比例するぐらいは出すよ。リーダーがドイツ人やフランス人だともめるだろ。リーダーはイタリア人にしようよ!」
  • アメリカ「そんなこというなら超大国アメリカもお金出すから、プロジェクトリーダはアメリカ人にしろよ!」
  • イギリス「実はイギリスでちゃんと経済効果見積もったら投資に見合わないって報告書が出てしまった。うちは予算確保はできないよ。でもどこかが誘致するって言って、建設費の半額出すっていえば、なんとか協力できると思うよ。俺は20年もこのプロジェクトにかかわって、定年まじかだ。このプロジェクトがなくなったら俺の研究者人生なんだったんだろって後悔することになる。この際どの国でもいいから作ってくれよ」
  • アメリカ「実はうちも反対意見の報告書が出てしまった。ワシントン連中はやっぱお金にシビアだ。でもアメリカにはトップクラスの技術があるからCERNのプロジェクトに協力するみたいに協力はできると思うよ。ワシントンの連中は、アメリカで使う経費の一部をホスト国から出してくれるならやってもいいって言ってる。」
  • イギリス「まじか、じゃホスト国はアメリカの研究費も一部とはいえ負担するのかよ。」
  • 日本「・・・じゃあ、日本が半額だすっていう話にして誘致するよ。日本は地震が多いし山がちだからトンネル一つとっても詳細設計書よりずっと予算がかさむけど、政府の人たちには詳細設計書の値段しか言っていない。でも安心してよ。みんなは知ってる通り、日本は国際公約って言葉に弱いから、予算が足りなくなっても日本政府は出してくれるはずだよ。さすがにみんなの政府はちゃんと経済効果を査定するからそんなことはできないだろ。アメリカの研究費負担はこれまでも日米協力とかなんとかいって負担してきた実績もあるし。」
  • 世界中の研究所の代表「どうぞどうぞ!」